人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「雪の女王」バックステージツアー

「雪の女王」バックステージツアー
7/16 パブリックシアター


7月16日、パブリックシアターで行われている「雪の女王」を観ました。

去年、シアタートラムで初演されたものが、今年はパブリックシアターで再演されています。これは、イタリアのテアトロ・キズメットという劇団のテレーサ・ルドヴィコさんが脚本と演出で、日本の役者さんが出演している舞台です。

公演を観たあと、こども劇場せたがやの希望者で、バックステージツアーとテレーサさんとの交流会を行いました。親子で30人くらいの人が集まりました。


まずは、2人のスタッフに誘導されて、また客席に座ります
ホールについての説明が少し。ゆっくりホールを見回し天井を見上げると、ギリシャの野外劇場のような趣が感じられ(もちろん行ったことはありませんが)、天井に描かれた青空と雲にあそび心を感じます。

その後、舞台袖から舞台の上へ。たった今、観たばかりの舞台の上にみんなで立ってみます。床に白いフェルトの敷物が敷いてあるので、靴をそれぞれ手に持って。お芝居の最後にたくさん降った雪が、舞台の上にたくさん落ちています。


子どもたちは小学1年生から中学1年生まで、男の子が多かったのですが、みんなちょっと緊張しているのか静かです。

私たちのために片付けを待っていてくれている舞台監督さんに質問をしました。

「床に落ちている雪は集めて明日の公演でも使うのですか?」
「この公演ではマッチを使うので、ここにあるものはすべて防炎処理をしています。この雪の紙もそうです。燃えない特殊な紙でできていて値段が高いので毎回集めて、きれいにしてまた使うのです。」

お芝居というのは、上演されている時間だけじゃない、その前と後の時間とそれに関わるたくさんの人でできているんだなと思いました。


さて、舞台から階段を降りて、楽屋と奈落へ。奈落とは舞台の真下の部分です。パブリックシアターの舞台は高さが変わるんだよ、という話を聞いて楽屋の方へ。

着替えてくつろいだ雰囲気の役者さんにお会いして、「私はなんの役だったでしょう?」なんて声を掛けられましたが、子どもたちも「山賊の娘!」とちゃんと答えていました。



これで、バックステージツアーはおしまい。そのあと、ロビーでテレーサさんとの交流会です。

テレーサさんは、ベテランのイタリアの演出家という雰囲気で(そのまんまですけど…)とてもきれいな方で、目が合うとちょっとどきどきする感じ。私たちの質問や感想に答えてもらうというざっくばらんな交流会でした。

とはいっても、シャイな子どもたちですから、なかなか感想や質問は出てこなかったのですけれど、いくつかの質問にテレーサさんは丁寧に答えてくれました。もちろん、イタリア語は解りませんから、通訳の人が入るのですが、テレーサさんがイタリア語で表情豊かに手振りを交えて話される様子に、つい見とれてしまいました。

ふと、となりを見ると小学生の男の子が、テレーサさんの方を見ながら真剣な顔でうなずきながら聞いているので、微笑んでしまいました。



お芝居を観るだけでも充分楽しいけど、ずっと観つづけている子どもたちにとっては、表舞台だけではない裏の部分を観たり、表に出てこないお芝居に関わっている人たちに出会うのも、たまにはいいなと思いました。
by kogeki_setagaya | 2006-07-24 00:20 | かめの日記
<< 劇団うりんこ『だってだってのお... 子どもキャンプ打ち合わせ >>